新築当初の殿舎
新築当初の殿舎はかなり華やかな趣を呈していたはずで、少なくとも現在考えられているほど閑寂な雰囲気ではなかったと思われます。
あたかもそれと照応するかのように、古書院屋根東妻にかかる懸魚の六葉は、従来、素木と考えられていたのに、調査結果では金箔の置かれていたことが明らかとなりました。
ブルーノ・タゥト以来、桂離宮は華美の日光東照宮と対置する日本美の典型として理解するのが一般であったが、右のような事実は、そのような理解に新しい検討を迫ることとなるでしょう。
これも桂離宮昭和大修理によって得られた成果として記憶されるべきです。